昔々、まだ私が生協で働いていた頃の話…。
ちょうどワープロからパソコンへの過渡期の時期で、
ワープロを買うか?パソコンを買うか?というのは
結構微妙な判断が求められる時期でした。
そういえばちょうどインターネットが普及しかけていた時期で
ワープロにもインターネット対応端末があったように思います。
ワープロはまだまだ MS-DOS が主流だった時代に
きれいな文書を書くための専用機として大活躍していました。
今考えても(熱転写)プリンタを搭載しながら
文書作成機能やファイル入出力機能を搭載しており
さらにほとんどの機種が持ち運び可能…
特定の機能に特化することで非常に便利にできたものでした。
また日本語独特の、ひらがな、カタカナ、漢字、英数字、記号…
と多種の文字を同一文書で扱うという意味では
究極のマシンだったと思います。
しかし残念ながら日本以外での普及は見込めないため
市場は徐々に縮小していきました。
結果 Windows95 の登場により徹底的に駆逐されてしまいました。
今日のお客様はワープロから文書を取り出してほしいとのこと。
幸い 2HD のフロッピーだったので無事データは取り出せたのですが、
残念ながら 2DD の方は読みだすことができませんでした。
ワープロも機械ですのでいずれは絶対に壊れます。
必要なデータは必ず読みだせる状態で
バックアップをしておいてください。
ちなみにオーディオテープからのデータ取出しは
さすがに難しいのではないでしょうか?