このネタまだあったの?と言われそうですが、
ちょっと衝撃ニュースが流れましたので…。
ソニー、「VAIO」事業売却で投資ファンドと交渉=関係筋|Reuters
ご存知の方も多いかと思うのですが、
ソニーが VAIO 事業をファンドに譲渡するというのは
IT 業界の人間にとってはかなりの衝撃ではないでしょうか?
SONY のパソコン参入は実は 8bit PC の MSX の時から。
この時も SONY は『ホビーとして使うパソコン』として
その独自性を鮮明にして積極的に展開していました。
ですが、それは MSX 終了と共にいったん終了します。
インターネットの普及と共にパソコンが爆発的に発売される中で
1997 年に発売された VAIO ノートはそのデザインから大人気となり、
後に続く VAIO ブランドの構築へと続いていきます。
またそれまでの野暮ったいデザインが多かったノートパソコンが
あっという間に洗練され『銀パソ』ブームを引き起こしました。
『持つ喜び』を実現させる数少ないパソコンで、
Apple のジョブズでさえ、VAIO で MacOS を動かすことを計画していた
というのですから驚きです。
『パソコンを持つ』ではなく、『パソコンを何に使うか?』ということを
前面に押し出してきた VAIO ブランドからの SONY の撤退は残念ですが
VAIO のパソコンとしての役割と世の中の流れが
合致しなくなったのでしょうか?
その昔、パソコンは一部のマニアやオタクが使うもので
どちらかというと奇異の目で見られていましたが、
今ではパソコンが使える人間(我々も含む)は
尊敬の目で見られることもしばしば。
ひょっとするとあと二、三年もすると、
パソコンを使うなんて時代遅れ…
なんて時代が来るかもしれませんね。